ナント種苗総合カタログ2024
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JA常総ひかり千代川地区西瓜部会では、美味しいピノ・ガールが4月下旬から7月上旬の期間、出荷されております。ハウス作は2月上旬から定植が始まり、トンネル作は2月下旬からの定植となります。出荷のピークは5月中下旬で2023年度は約2万2千ケース、関東近郊の市場を中心に販売されました。作付の多くはトンネル作で、株間75cm以上、子蔓5〜6本での半放任栽培が主流です。トンネル作は低温期からの定植となるため、人の労力でトンネルの開閉を朝夕毎日実施します。定植時には苗に必ずキャップを被せ、温度確保・子蔓の生育の揃いに努めます。交配前に蔓引きを2度実施し、20節以上で開花した雌花を目安に、ミツバチを利用して交配作業を行っております。交配から40日ほどで、収穫直前のJA職員による圃場・青果物の確認業務が実施されます。各圃場ごとにJA職員が訪問し、圃場での栽培状況(蔓の状態・病気の発生有無・空洞果や裂皮の有無など)を見回ります。同時に果実の糖度検査が実施され、果実が十分な糖度を満たし、実際に試食して十分なシャリ感を感じる「美味しいピノ・ガール」であるかどうかが確認されます。そこで合格した「美味しい」ピノ・ガールが、JA常総ひかり千代川地区西瓜部会のピノ・ガールとして出荷されております。JA常総ひかりは、茨城県常総市・下妻市・八千代町の2市1町にまたがり、県の南西部、関東平野のほぼ中央に位置しております。平地が多く、肥沃な土地で水資源に恵まれた農業が盛んな地域です。特に、白菜の生産量が全国第1位の茨城県において、県内最大の白菜産地となっております。温暖な気候と、首都圏に近い立地を活かして、年間を通じて、様々な青果物が生産・出荷されております。JA常総ひかりJA常総ひかり 千代川・石下地区西瓜部会の皆様13●インタビュー JA常総ひかり 千代川地区西瓜部会担当 飯村 友也さん●取材 ナント種苗茨城出張所 志賀 あすか茨城県2月末から定植が始まるトンネル栽培収穫されたピノ・ガール果実JA常総ひかり千代川地区西瓜部会(2023年8月現在)■部会長 染野 千代子■ピノ・ガールの生産者 12名■ピノ・ガール作付面積 6.5ha(部会の小玉作付面積の約9割)「ピノ・ガール®」の導入がもたらした、すいか部会の活性化とすいか作りのおもしろさ。今回のピノ・ガール®産地レポートは、今回のピノ・ガール®産地レポートは、茨城県のJA常総ひかり様よりお届けします。茨城県のJA常総ひかり様よりお届けします。

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