●草勢は極めて強い。●果形は球形、果重7~9kg程度。●果皮色は黒に近い濃緑色で不鮮明ながら太めの縞が入る。●果肉は桃紅色。梅雨時や高温時にうるみにくい。●硬さは中位でシャリ感強く、糖度13度程度で食味極めて良好。●無加温ハウス5月中旬以降、トンネル6月中旬以降の作型に最適。●ハウス作型では株間55~60cmの2本仕立て1果穫りが良い(3本仕立て1果どりでは空洞果が発生)。トンネル作型では株間80cmの4本2果穫りが良い。●着果後も草勢落ちない場合は、適宜生長点を整理して草勢調整する。●成熟期は中晩生、6~7月穫りトンネル栽培で開花45~48日で収穫。特 徴栽培のポイント月1569234露地播種7収穫期10定植813絵袋詰100粒元詰小袋10粒BJに対し3割以上の本数のタネ有り西瓜を極力均等に植える165mm165mm1112(千葉県にて)ハチ交配の作型ではBJに対し3割以上の本数のタネあり品種との混植が必要。草勢の大人しいタネあり品種との混植では草勢が勝るBJの葉が勝ち、タネあり果実がうまく生育しません。混植には草勢強く肥大負けしにくい「羅皇ザ・スウィート」がお奨め。タネあり品種よりもBJは多くの脇芽取り作業が必要。着果後にも株元から強い脇芽が出て来るため、消毒時など他の作業と並行して脇芽を切除する。BJは果皮が黒いがゆえ、曇天からの急な照り付けなどで果皮に日焼けが発生します。対策として、草勢を維持する事によって葉陰を作ることと、新聞紙を被せて洗濯バサミで固定するという方法があります。(「かぼちゃまもるテープ」(P101参照)の使用も効果的)シードレス品種の遺伝的問題である異株はBJにも3〜5%含まれます。苗の時から生育が悪い個体はまず除去する。本圃定植後も、草姿・葉の形状が異なる株は異株です。果実外観だけでは判別がつかない異株もあり、カットして初めて判別できるタネあり果実もありますので、見つけ次第除去し、両隣の株を広げてそれらの果実肥大を良くする。中には栽培方法の説明中には栽培方法の説明二つ折型苗ラベル二つ折型苗ラベル作型単棟ハウス(千葉・鳥取*)中型トンネル(千葉・鳥取・新潟*)露地トンネル(新潟・長野・山形*)3倍体シードレス品種の栽培注意点①発芽は通常より3℃高めが適温!シードレス品種の発芽適温は28~30℃。通常のタネ有り品種に比べ3℃高めが適温。また遺伝的に子葉の奇形が多めに発生するがその後の生育には問題ない。シードレス品種は胚軸が太いため、挿し接ぎの場合は通常よりも台木を1~2日早めに蒔くと接木しやすい。②シイナ(未熟無核種子)の出現果実肥大期が低温の場合、白色シイナが発生しやすい。よって肥大期の保温が重要。逆に肥大期が猛暑の場合は褐色に着色したシイナが出現することがあります。③自らの花粉では受粉しません!必ずタネ有り品種の花粉が必要。タネ有りであれば大玉・小玉・赤肉・黄肉いずれの花粉でも可。手交配が最も確実。ハチ交配の場合はシードレスの株数に対し3割程の通常品種を極力均等に分散させて混植。混植するタネ有り品種はシードレスの草勢に負けない「羅皇ザ・スウィート」などの草勢強い品種が最適。手交配の場合は、家庭用冷蔵庫に3~4年保管できる「オーレック西瓜交配用冷凍花粉(P37参照)」も便利です。④異株(退化株)の混入について。遺伝的にシードレス品種には3~5%程度の異株が混入します。短節間・葉の切れ込みが深いなど他と異なる苗は定植しないで下さい。本圃で発見された場合は抜き取り処分して、隣の株の側枝を伸ばして下さい。Samba SP「サンバ」改良系食味抜群の「サンバ」改良系食味抜群の黒皮シードレス。黒皮シードレス。ハチ交配の場合は「羅皇ザ・スウィート」を混植日焼け対策異株にご注意を!あやしい異株はすべて除去3倍体シードレススイカブラックジャックを栽培する上での傾向と対策脇芽取りの徹底3XサンバSP3XサンバSP
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