ナント種苗総合カタログ2025
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播  種育苗・台木定植・株間仕立て・整枝20○子ヅル3本=株間55cm〜 ○子ヅル4本=株間70cm〜「ピノ・ガール」は一見、「ピノ・ガール」は一見、草勢おとなしく見える草勢おとなしく見える種子の大きさの違い「ピノ・ガール」の種子は一般品種の種子サイズの約4分の1ほどの大きさ。マイクロシード®は双葉も小さく、胚軸も細いため「呼び接ぎ」では接木作業がしづらく、また台木との活着面積が小さいために歩留まりが低下しやすくなります。よって通常より7〜10日ほど早く播き、できるだけ穂を大きくしてから「呼び接ぎ」する必要があります。「挿し接ぎ」の場合は3日早く蒔いて下さい。(タネを『粗蒔き』すると、胚軸も双葉も太くなりますので、一度お試しください。)着果数を確保する発芽後の違い「ピノ・ガール」は着果後の草勢が低下しにくいため、整枝栽培の場合は「全ツル着果」が基本。着果数が少ない場合には空洞果が発生しやすくなります。ゆえに著しく草勢が大人しい場合を除き、(1番果の)摘果も不要です。4月〜5月収穫の無加温作型では通常品種よりも大人しく見える程度の草姿での管理が適当です。ピノ・ガールピノ・ガールピノ・ガール一般品種一般品種一般品種子ヅル3本整枝なら子ヅル4本整枝なら「ピノ・ガール」はマイクロシード®ならではの傾向があります。ここでは「ピノ・ガール」の栽培に関する傾向と対策をお伝えします。「ピノ・ガール」なら全ツル着果でも、糖度・品質・肥大のバラつきがありません!マイクロシード®は播種のタイミングに要注意!「ピノ・ガール」は草勢強い品種です。だから、草勢おとなしめの台木を選ぶ。空洞果対策として台木選定は非常に重要です。夕顔なら草勢おとなしめの「ダントツ・トップガン・ペースメイカー」、または冬瓜「ライオンキング」が好適です。右は「ピノ・ガール」と「一般品種」との苗姿の違い。播種を早めて接ぎ日を一緒にしてもこれだけの違い。よって「ピノ・ガール」は定植後の初期は一見、草勢が大人しく見える。しかし交配期に向けてグングンと強くなります。低温期の若苗定植は避けましょう。「ピノ・ガール」は草勢強い品種です。だから、草勢おとなしめに管理を。元肥は減肥ぎみが良い。チッソ成分で5〜6kgが目安(残肥にも注意)。低温期に若苗を植えると草勢過多になりやすいので若苗定植は避ける。「ピノ・ガール」の場合は通常より葉枚数が多い大苗を植え、草勢をコントロールすることが早出し作型では有効です。空洞果を防ぎつつ、「摘果なし」で労力軽減!「全ツル着果」で収量アップ!挿し接ぎの際は、通常品種より3日ほど早く蒔く。呼び接ぎの際は、7〜10日早く蒔く。子ヅル4本4果どりの様子「3〜4月収穫の早い作型の場合、着果に向け採光性を確保するため、3本整枝なら55cm、4本整枝なら70cmのゆったりした株間確保がおすすめ。(特に単棟ハウス「2ベッド」の場合)」整枝栽培ピノ・ガール栽培マニュアル《整枝栽培編》

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