〜高糖度を出すための6つのポイント〜ら1212434566果実に日が当たると、その部分の果肉に濃いオレンジ色(赤み)が差して来ます(当社はこれを『ゴールデンベルト』と呼称)。特に日差しの強い露地作で出やすく、適度にゴールデンベルトが入っているものの方が内容も良い場合が多いです。25ゴールデン君「金色羅皇」は、今まで考えられなかった異次元の高糖度品種です。しかし、積算温度不足や栽培法を誤ると本来の食味品質を発揮することが出来ません。裂果が多かったり、ツル持ちが悪かったり、過熟するとウルミが出やすかったりという栽培上の弱点もございます。これらのことを十分にご理解・ご納得の上で、皮際までしっかり甘さが乗った、高品質な果実が市場流通するよう、徹底した品質管理をお願いします。収穫時期の把握のため必ず着果標識を付け、積算温度を図ること!収穫のタイミングを計るために必ず必要となるのが「着果標識」です。交配日の目印か着果棒を必ず付けましょう。営利用栽培の場合は必ず「積算温度計」を導入し、収穫日までの積算温度を計算して下さい。交配日より計測を開始して下さい。(収穫目安は1200℃)ウルミはタネ周りから発生。高温期低温期ゴールデンベルトは皮際から。ゴールデンベルトは濃いオレンジ色の発色。日の当たった面の果肉の皮際部分から発生し、食感は良好。一方、ウルミはタネ周りから中央部分に向かって発生し、水浸状の外観。食感は軟化しており、シャリ感がない。味を追求するには、1果当たりの養分供給を増やすための「着果制限」が必要です。多果どり栽培では品質にバラつきも出やすくなります。そのため、整枝栽培では1株1果の「子ヅル3本1果穫り」を基準とし、露地産地では「1株あたり2果穫り」を基準とします。営利栽培において、着果制限のない完全な放任栽培は厳禁とします。(露地産地の慣行次第では通常よりも果数を減らした上で最大3果まで。)最後までツルを持たすためには低節位着果は厳禁です。まず、着果前にしっかり根作りをさせてから交配を迎えるようにしましょう。台木は、高温期にはツル持ちの良い「FR-ヘコタレン」、低温期には1ランク草勢の大人しい「トップガン」をオススメします。収穫約2週間前くらいからの成熟期にはしっかり換気を行うようにしましょう。夜温を低く抑えることで、夜間のエネルギー消費を抑え、糖をしっかり果実内に蓄えるように促します。ゴールデンスイカキャラクターこんじきおう上出来ぢゃ!交配からの積算温度も必ず測るんじゃ!成熟期は風通し良くこの時期で9キロ台のスイカをとるには…株間50cmくらいかな!コレは着果棒立てとこっ!あ〜涼しい〜しとかないとね!品質管理のために必ず着果制限すること!最後まで糖度を上げるためのツル持ち・根張りが重要!収穫前の成熟期にしっかりと換気すること!成熟日数を長めに取り、しっかり完熟させること!当品種は、果肉の軟化が遅いためしっかり完熟させることができます。積算温度1200℃での収穫(試割りは1150℃)を目安に、一般品種より3〜5日長く成熟日数を取り、十分に糖分を蓄えてから収穫しましょう。高温期には過熟によるウルミや日焼けにも要注意!当品種は「完熟収穫」が極めて重要なポイントになりますが、逆に猛暑期には過熟にならないようにも注意が必要です。成熟度を日数だけでカウントしていると思わぬ過熟ウルミが発生する場合もありますので、必ず積算温度計を用いるようにして下さい。※特にツルが弱っている場合は熟期が早まります。高温期に果実が日光の直射を浴びると果実内温度も過剰に高温になりますし、日焼けの要因にもなります。これらを避けるには新聞紙による袋掛けが有効です。高温期には早めの試し切りも心がけて下さい。中心糖度15度、タネ外部分13度を目標に「感動スイカ」を作りましょう!ゴールデンベルトとウルミ果の違い5ゴールデンベルト7cm7cm50cm50cmウルミ果栽植密度は狙いの玉サイズに応じて調整(目標:9kg台推奨) 例:子ヅル3本1果 株間45cm 約800株/10a株間60cm 約600株/10a※多果どり露地栽培の場合でも、400株=800玉/10aが上限。 お間違いなく!金色羅皇
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