1着果制限と栽植密度で調整し、玉サイズ9kg台を目指す!割れにくさと食味のバランスが良いのは9kgサイズ。そのため目標サイズに肥大するだけの「着果数制限」が必要。肥大が足りない場合は、「株間を広めにとるか、ツル数を増やすか、着果数を減らすか」でバランスをとり、目標サイズを目指す。4花おちが大きい果実は、裂果しやすくなります。特に写真のように最初から割れ目が入っているものは注意が必要。摘果時に除去できると良いでしょう。また、花おちが大きいものは、交配時の雌花が大きな両性花である場合が多いです。極端に大きな雌花を作らないために、交配時には適正な草勢になるよう調整しましょう(蒸し込み・ツル引き等)。2大玉を作るには低節位着果は厳禁です。シッカリと葉枚数を確保した状態で充実した雌花に交配しましょう。変形果対策にも繋がります。5成熟期(収穫2週間前くらい)からはシッカリ換気するようにしましょう。収穫前に湿度が高いと玉が張りやすくなるので、金色羅皇は特に注意が必要。カラス対策で最後までトンネルを閉め気味に管理する場合がありますが、裂果、さらには果実品質の観点ではオススメできません。3果実肥大には何より初期肥大時(着果確認〜交配後15日程度)の蒸し込み管理が重要です。その期間に温度と湿度をシッカリかけて、初期肥大を促しましょう。「金色羅皇」の裂果は、果実内部がパンパンに張り、破裂するような割れ方が多いです。このような張り玉による裂果は、意外にも小さめの果実で起こりやすかったりします。そのため、対策は適度な大玉サイズ(目安として9kg台)を狙うことが重要です。このことは、美味しいスイカ作りにも繋がります。大玉サイズを狙って美味しいスイカをロスなく作りましょう。交配日一般的スイカの収獲適期1000〜1100℃(計測開始)26交配から蒸し込み管理で初期肥大を促す。金色羅皇の極めて重要なポイントは「完熟収穫」です。しかし、真夏日から猛暑日になるような高温期には「過熟」にならないように要注意です。日数換算で「まだ在圃できる」という感覚では思わぬ過熟となることもあります。こういった点からも「積算温度の管理」はとても重要です。またツルが弱っている場合は熟期が早まります。高温期には早めの試し切りを心がけてください。レベル1〜2初期症状:タネ周りから発生金色羅皇の金色羅皇の収獲適期試割り時期1150℃1200℃1200℃タネ周りから中央に向かって侵食レベル3中期症状:穫り遅れレベル4〜5末期症状:タネ周りから中央の大半を侵食この時点ではまだ食味的にはさほど気にならない。食感が悪く、強い不快感を感じる。いい汗かいてるね!しっかり蒸し込めてるよ!割れ目が入ってるのぢゃ!すでに花おちから裂果予防に除去!裂果予防に除去!■金色羅皇収穫までの積算温度イメージ低節位着果は厳禁!0℃摘果時に花おち部をチェック!収穫前の成熟期にシッカリと換気して除湿!レベル1レベル2レベル3過熱レベル4レベル5過熟・ウルミ果予防のためにも過熟・ウルミ果予防のためにも「積算温度計」の使用を!「積算温度計」の使用を!積算温度計は雌花・果実の位置に設置し交配日から計測を開始。ゴールデン君と学ぶ裂果対策のポイント高温期の過熟によるウルミ果に要注意■
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