熊本県山形県JAみちのく村山尾花沢営農センターすいか生産部会では、7月上旬から9月上旬にかけて東部選果場にて選果されたすいかを出荷しております。出荷のピークは7月下旬から8月中旬で、2025年度は約54万ケースが出荷されました。定植は早い生産者で4月中旬頃より始まります。しかし、例年3月末までは雪が残っており、消雪してから圃場準備を行っていると間に合わないため、遅くとも前年の10月末までには肥料・堆肥を散布し、マルチ張りまでを行う「秋マルチ」を行い、消雪後すぐに定植準備に取り掛かれるよう作業を行う生産者がほとんどです。栽培方法の多くは、子ヅル6〜7本出しのトンネルツル引き栽培と子ヅル7〜8本出しのトンネル移動式栽培(ツル先の成長に合わせ、トンネル自体を移動させる栽培方法)の2種類に分かれます。1株あたり4果前後の着果を目標に交配が行われ、鶏卵大の大きさで収穫の目安となる着果棒を立てます。トンネルは玉肥大がある程度進んだのちに除去します。収穫はおおよそ着果棒から40日程度で迎えますが、収穫直前には地区ごとの試し割りを徹底し、品質のよい「尾花沢すいか」の出荷に努めております。■JAみちのく村山 尾花沢営農センター すいか生産部会 ・部会員数 : 188名 ・すいか作付面積 : 大玉170ha・小玉3ha ・「羅皇ザ・スウィート」の生産者数と面積 : 130名・54ha(2025年8月現在)今回の産地レポートは、日本一の夏すいか産地である山形県・JAみちのく村山様よりお届けします。■5月上旬に定植された移動式栽培の「羅皇ザ・スウィート」5●インタビュー JAみちのく村山 尾花沢営農センター 園芸課 課長 佐々木 秀一 様 園芸課 ●取材 ・ナント種苗 営業部 春名 啓介(2025年8月取材)清野 武輝 様JAみちのく村山は山形県村山市・大石田町・尾花沢市の3つの市と町にまたがるJAで、県の北東部に位置しております。奥羽山脈などの山々に囲まれた盆地を形成しており、冬は日本でも有数の豪雪地帯として有名なため、豊富な水資源に恵まれ、すいかやさくらんぼ、ラ・フランス、お米などの生産が盛んな地域です。また、畜産においても山形県内随一の飼育頭数を誇ります。管内にはすいか選果場が東部と西部の2か所存在し、糖度センサーで厳しく選別され、全国へ出荷されています。菊池市菊池市尾花沢市合志市大石田町村山市「尾花沢すいか」と「羅皇ザ・スウィート」。夏すいか「日本イチ」のブランドを守り、さらに高めるため・・・地球沸騰化に立ち向かう
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